高齢者の長引く夏バテ対策
今年の夏は耐え難いほどの猛暑でした。
高齢者や病を抱えている方にとってはまさに地獄・・・。
当院にも今年は例年より沢山の高齢者の方が
夏バテの症状から併発して腰痛・首痛・めまい・足の痛みを訴え来院されました。
高齢者や病気をお持ちの方は、
暑さ、寒さに対する感覚が鈍くなり身体の反応も弱くなっています。
具体的には、暑くても汗をかきにくく、汗の量も少なくなります。
また暑いと皮膚の血流が増えて体内の熱を逃がそうとするはずですが、暑くても皮膚の血流量が増えにくくなります。
あまり運動もされないので、あまり水を飲みたがらない人が多いです。
ですので、暑さに順応できず自律神経のバランスを欠き水分循環が不順となり
食欲不振・疲労・倦怠感・集中力の低下・胃腸の不快感などの症状を招きます。
いわゆる「夏バテ」の症状です。
夏バテになり動けなくなり、床に臥せる時間が長くなると
余計に血流が悪くなって、体の筋肉が固くなり腰痛などの筋肉疾患も併発してしまうのです。
暑い日には、のどが渇いたと感じなくても、1日にコップ1杯のスポーツドリンクを水で薄めたものを数回飲み、塩分を補給したほうがいいですし、エアコンを嫌う人も多いのですが、風が直接あたらないようにして室温を28℃以下に保った部屋にいるように心がけてください。そして、1日5分~10分程度でいいので手足を動かす運動をしましょう。
ラジオ体操がとてもお勧めです。立ってできない方は椅子に座って上半身だけ動かすようにしてください。
ブログ&お知らせ | 2016年9月10日