おはようございます！

今週は、患者様からお問い合わせいただいた

鍼灸治療についての疑問についてお答えしていきたいと思います。

Q「鍼灸治療は自然治癒力を高めるとよく聞くけどどういうことかわかりません」

A「自然治癒力とは、体が自分の力で治そうとする力のことです。医学が発達し、あまり意味がないのでは？と思われるかもしれませんが、それは大きな間違いです。西洋医学も自然治癒力を期待して治療を行っているのです。感染症などを患ったときに抗生物質は大きな成果を上げますが、自然治癒力がなければ成果は期待できません。免疫能力が著しく落ちるエイズの患者様で沢山の薬を投薬しても普通ならすぐ治るような感染症を治療できず死に至ってしまうことが多いのはわかりやすい例です。

下痢が下剤で止まったり、痛みが鎮痛剤で治まったりするのは薬剤によって原因を治療しているのではありません。一定期間症状を止めてその間に自然に治ることを期待しているのです。薬の多くは自然治癒力がないと効きませんし、自然治癒力がないといつまでも薬を飲み続けることになります。

鍼灸治療は外から薬物を投与せずに自然治癒力を高めることを重視しています。鍼灸治療を続けると薬の効き目が良くなったり、少ない期間で飲まなくてもよくなったりします。これは鍼灸治療によって自然治癒力が高まった証拠です。対症療法ではなく、原因をきちんと見極めその方に合った最適な治療で自然に治す力を導き出すのが鍼灸治療です。」